三菱電機、検査不正が大幅拡大 新たに15拠点、計101件

三菱電機の一連の検査不正に関し、記者会見する調査委員会の木目田裕委員長=25日午後、東京都千代田区

 三菱電機は25日、一連の検査不正に関し、外部専門家で構成する調査委員会による3回目の報告書を公表し、昨年12月の2回目の報告書発表以降、15の生産拠点で新たに計101件の不正が判明したと明らかにした。不正は前回までの6拠点、計47件から大幅に拡大し16拠点、計148件となった。国内の全22生産拠点のうち、7割で不正が発覚したことになる。

 三菱電機の漆間啓社長は記者会見で「お客さま、関係者の皆さまに多大なる心配と迷惑をかけたことを改めておわびする」と謝罪。一部の不正はコスト削減が理由との報告書の指摘について「企業風土の問題だ」と述べ、是正する考えを示した。


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