「平和守るために考えて」 避難女性、千葉の講演で惨状訴え

千葉県館山市の県立安房高で、自身の避難体験を語るウクライナ人女性のパンコーバ・オルガさん=24日午後

 ロシアの侵攻で、首都キーウ(キエフ)から千葉市に避難中のウクライナ人女性パンコーバ・オルガさん(43)が24日、千葉県館山市の県立安房高で講演し、来日するまでの苦労を語った。破壊された町の惨状を写真や映像を交えて訴え、生徒や教職員ら約770人に「現実を知り、平和維持のためにできることを考えて」と呼びかけた。

 オルガさんは2010年に千葉市の敬愛大を卒業し、帰国後は日本語教師をしていた。侵攻後は自宅の地下室にこもり、戦闘の合間に地上に戻って食事や入浴を済ませる日々。今年3月に大学時代の友人を頼り、母と小学生の息子と来日した。


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