ろう者の日常「伝えたい」 韓国映画監督、福岡で交流

福岡市総合図書館で開かれたトークイベントに参加したイギル・ボラ監督(左から3人目)。右端は手話通訳者=21日午後

 耳の聞こえない両親の日常を描いた韓国のドキュメンタリー映画「きらめく拍手の音」が福岡市総合図書館のフィルムアーカイブに収蔵され、21日、福岡とソウルを拠点に活動するイギル・ボラ監督のトークイベントが同館で開かれた。監督は「手を使って愛し、悲しむ両親の姿を伝えたかった」と話し、訪れた約120人と交流した。

 イギル監督の代表作で、2015年には山形国際ドキュメンタリー映画祭の一部門で特別賞を受賞。両親の日常を追いながら、家族愛や、両親と他者の通訳を担った自身や弟がかつて抱いた複雑な心情を描く。


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