PCR検査16%が精度確認せず 自費、診療所で誤判定目立つ

厚生労働省調査で分かったPCR検査精度の課題

 新型コロナウイルス感染症のPCR検査を担う全国の施設の16・4%が、法律で義務付けられた検査精度の確認作業を怠っていたことが、21日までに厚生労働省の調査で分かった。特に診療所で未実施の割合が高く、誤判定も目立った。診療所の多くは希望者が自費で受ける検査を行って陰性証明書を発行しており、検査の信頼性確保が課題となる。

 厚労省は精度を保つためのマニュアルを改定し、スタッフの研修や精度管理を徹底するよう関係者に通知した。

 PCR検査は、施設ごとにさまざまな機器や手技を採用しており、信頼性を保つには日ごろの精度を確認する作業が欠かせない。


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