ザポロジエ原発訪問意向 IAEA局長、首相に伝達

会談を前に握手するIAEAのグロッシ事務局長(左)と岸田首相=20日午前、首相官邸

 国際原子力機関(IAEA)のグロッシ事務局長は20日、岸田文雄首相と官邸で会談し、ウクライナ南部ザポロジエ原発を近く訪問したいとの意向を表明した。同原発がいまだにロシアの占領下に置かれているとして「原子力施設の安全を確保することが極めて重要な状況になっている」と強調した。

 首相は「原子力施設の安全確保に努力するIAEAの取り組みを高く評価する」と伝えた。グロッシ氏は4月にウクライナ北部チェルノブイリ原発を訪れている。

 両氏は、東京電力福島第1原発の処理水の海洋放出に関してIAEAが2月に実施した安全性検証についても意見交換した。


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