知床沖、沈没現場で飽和潜水開始 不明者捜索、120mの海底

北海道・知床半島沖の観光船沈没事故現場で、「飽和潜水」による捜索の準備を進める作業船「海進」=19日午後1時10分(共同通信社ヘリから)

 北海道・知床半島沖で観光船「KAZU 1(カズワン)」が沈没した事故で、海上保安庁から依頼された専門業者「日本サルヴェージ」の潜水士が19日午後、深い海での作業を可能にする「飽和潜水」の技術を使って、船内で行方不明者の捜索を開始した。深さ約120メートルの海底に沈んだ船体を直接調べるのは初めて。不明者が見つかれば4月28日以来となる。捜索は早ければ20日に終了し、船体の引き揚げに向けた調査を引き続き行うとしている。

 事故は4月23日に発生し、これまでに乗客14人が発見されたものの、いずれも死亡。乗員2人を含む計12人が行方不明となっている。


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