知床沖、飽和潜水での捜索開始へ 作業船到着、水深120m

北海道・知床半島沖で沈没した観光船を「飽和潜水」で捜索するため、事故現場に到着した作業船「海進」=19日午前

 北海道・知床半島沖で観光船「KAZU 1(カズワン)」が沈没した事故で、船内の捜索に向け、深い海での活動が可能な「飽和潜水」の準備が19日進められた。潮の流れが速いため、状況を見て実施する。潜水士が深さ約120mの海底に沈んでいる船体を直接調べるのは初めて。23日で発生から1カ月となるのを前に、不明者の発見や事故原因の究明につながるか注目される。依然12人の行方が分かっていない。

 第1管区海上保安本部(小樽)によると、19日の活動は数時間程度の予定で日中に終える見込み。不明者の捜索は早ければ20日に終了し、船体の引き揚げに向けた調査を行うとしている。


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