気候変動で台風19号の被害増 5千億円と算定、英研究者

2019年10月、JR東日本の「長野新幹線車両センター」で、台風19号による大雨で水に漬かった北陸新幹線の車両=長野市

 東日本を中心に甚大な被害を出した2019年10月の台風19号の豪雨による損害額は100億ドル(約1兆2900億円)と見積もられ、このうち40億ドル(約5160億円)は人為的な気候変動が影響していたとの算定結果を英オックスフォード大などの研究チームが18日、発表した。

 スーパーコンピューターを使って豪雨と気候変動との関連性を分析し、記録的な豪雨の発生確率が人為的な気候変動によって高まったと結論づけた。チームは「温室効果ガス排出削減対策が遅れると、こうした極端現象や、それに伴う経済的な負担は深刻になる可能性がある」と警告する。


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