不明12人捜索、荒天で難航続く 知床沈没、近く「飽和潜水」着手

 北海道・知床沖の観光船沈没事故で、第1管区海上保安本部(小樽)は14日、船舶と航空機で不明者12人の捜索を続けたが、強風で無人潜水機による船体調査を中止するなど作業は難航した。発生から3週間。相次ぐ荒天や速い潮流に阻まれ、不明者の発見は4月28日を最後に途絶えている。

 深海で長時間の作業ができる「飽和潜水」の潜水士や機材をのせた作業船「海進」は17日にも網走港へ到着。準備を整えた上で、現場海域で船体内部の捜索に着手する見込み。1管は、ロシアが実効支配する北方領土・国後島西岸で6日に見つかった女性の遺体の情報収集も進める。


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