トキ放鳥、候補地の公募開始 環境省、定着に向け

新潟県佐渡市で確認されたトキ(環境省提供)

 環境省は10日、新潟県佐渡市で野生復帰の取り組みを進めている国の特別天然記念物トキについて、本州などでの定着に向け、放鳥候補地となる自治体の公募を同日から6月30日まで実施すると発表した。計3カ所程度を選定し、8月上旬をめどに結果を公表。2026年度以降の放鳥を目指す。

 山口壮環境相は閣議後記者会見で「里地里山の保全再生が進み、地域の社会、経済活性化につながってほしい」と述べた。

 選定要件には、生息地となる水田など約1万5千ヘクタール以上の広さのほか、原則、過去にトキの生息実績があり、地域で連携して生息環境を整備できることなどを挙げた。


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