元ホンダ社長の吉野浩行氏が死去 燃料電池車の実用化に尽力

元ホンダ社長の吉野浩行氏

 元ホンダ社長の吉野浩行(よしの・ひろゆき)氏が1日午前6時40分、死去した。82歳。福井市出身。葬儀・告別式は近親者で行った。喪主は妻悦子さん。後日、お別れの会を開く。日取りなどは未定。

 東大工学部航空学科を卒業し、1963年にホンダに入社した。副社長や本田技術研究所社長などを経て、98年から2003年までホンダ社長を務めた。世界的に自動車メーカーの合従連衡が相次ぐ中で、自主独立路線をかじ取りした。

 燃料電池車の実用化に力を入れ、人型ロボット「ASIMO」の開発を進めた。在任中に小型車「フィット」も発売した。社長退任後は取締役相談役や特別顧問を務めた。


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