希少な「北大短角牛」人気 元職員「研究知る契機に」

北海道大の広大な牧場で放牧される「北大短角牛」=北海道新ひだか町(わっかテーブル提供)

 北海道大が研究の一環で育てている希少なブランド牛の肉を、元職員が「北大短角牛」と銘打って販売し話題を呼んでいる。元々は学内で関係者だけに売られていたが、外部への販売が決まったことで一念発起。「肉のおいしさをきっかけに大学の畜産研究を知ってもらえたら」と意気込む。

 元職員で、北海道の食を道内外に発信する「わっかテーブル」代表の佐々木学さん(42)によると、短角牛は和牛全体の1%にも満たない希少種。うま味の濃い赤身に、香り高い脂が特徴だ。

 北海道大は国立大随一の広さとなる750ヘクタールを誇る静内研究牧場(新ひだか町)で約150頭を飼育している。


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