南極・昭和基地、高まる存在感 開設65周年、環境監視の拠点に

開設65年を迎える昭和基地がある東オングル島と南極大陸(奥)=23日(小型無人機で南極観測隊同行記者撮影)

 【昭和基地=南極観測隊同行記者】昭和基地は29日、開設65周年を迎えた。4棟で始まった基地の建物・施設は60棟以上に増え、世界屈指の拠点に。日本の観測隊は気候変動解明につながる氷床コア掘削や、オゾンホール発見など成果を重ねてきた。地球の環境センサーとして南極の存在感は高まっており、隊員たちは同基地を中心に地道な活動を続ける。

 同基地は1957年1月29日に開設。分厚い氷に覆われ、他国からは「接岸不能」と言われていた場所で、南極大陸手前の東オングル島に拠点を置いた。

 厳しい環境に越冬できる基地を置いたことで、温室効果ガス監視などの長期観測が可能となった。


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