佐渡金山推薦へ最終調整 23年世界遺産登録目指し

相川鶴子金銀山遺跡の「道遊の割戸(どうゆうのわりと)」の採掘跡=新潟県佐渡市

 政府が「佐渡島の金山」(新潟)の世界文化遺産推薦へ最終調整に入ったことが28日、分かった。2023年の登録を目指す。岸田文雄首相が同日夜に表明し、2月1日の閣議で了解する方向で協議している。政府関係者が明らかにした。歴史問題を理由に韓国が反発し、現状では登録が見込めないとして21年度の見送りを検討していた。ただ自民党内などでは「推薦して反論すべきだ」といった異論が相次ぎ、方針を転換した。

 推薦書の国連教育科学文化機関(ユネスコ)への提出期限は2月1日。ユネスコから韓国との2国間協議を促され、審査を棚上げされる可能性があり、先行きは見通せない。


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