米FRB、3月の利上げ示唆 雇用改善、物価高で「近いうち」

オンラインで記者会見する米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長=26日(共同)

 【ワシントン共同】米国の中央銀行に当たる連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は26日の記者会見で、条件が整えば3月の次回会合で事実上のゼロ金利政策を解除する意向を示した。同日の連邦公開市場委員会の声明も「物価上昇率が目標を大きく上回り、労働市場も力強い」と明記。「近いうちに利上げすることが適切だ」とし、金融引き締めの早期開始を表明した。

 利上げを実施すれば2018年12月以来で、新型コロナ危機の対応が終わることを意味する。米国へのマネー流入が加速し、米長期金利の上昇による円安の進行や、新興国からの資本流出など国際金融市場の波乱要因となる恐れもある。


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