書籍が15年ぶり販売額増 昨年、紙出版全体は17年連続減

東京都内の書店

 紙の出版物(書籍と雑誌の合計)の2021年推定販売額は1兆2080億円と25日、出版科学研究所(東京)の調査で分かった。書籍は児童書や参考書、語学・資格関連の書籍が好調で、2・1%増と15年ぶりに増加。全体では雑誌の下落が大きく、前年比1・3%減(17年連続減)だった。

 書籍は上半期が、前年の新型コロナ影響による書店休業の反動と「巣ごもり需要」でプラス。感染状況が落ち着いた下半期はマイナスだった。

 電子出版市場は前年比18・6%増の4662億円で、コミック占有率は88・2%。紙と電子の合計販売額は3・6%増の1兆6742億円で、3年連続プラスだった。


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