11月の給与確報、0・8%増 厚労省の毎月勤労統計、上方修正

 厚生労働省は25日、2021年11月の毎月勤労統計調査(従業員5人以上)の確報値を発表し、基本給や残業代を合わせた現金給与総額(名目賃金)を前年同月比0・8%増に上方修正、28万2749円となった。速報値は横ばいだった。新型コロナウイルス感染拡大前の水準には戻らないものの9カ月連続の増加。

 速報値で7・9%減だった、主にボーナスに相当する「特別に支払われた給与」が確報値で6・9%増と増加に転じたことが影響した。物価変動分を加味した実質賃金は全体で0・8%減った。

 厚労省によると、速報集計後に届いた調査票にボーナスを支払っていた企業が目立ったためだという。


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