中国・西安、都市封鎖を解除 1カ月ぶり、不満も噴出

都市封鎖措置が解除され、帰省するためバスを待つ大学生ら=24日、中国陝西省西安市(共同)

 【北京共同】中国陝西省の省都・西安市は24日、新型コロナウイルス感染症の拡大を防ぐための都市封鎖措置を同日から解除すると発表した。人口約1300万人の大都市の封鎖は1カ月に及び、市民からは不満も噴出。習近平指導部は1月末からの春節(旧正月)連休や約10日後に迫った北京冬季五輪の祝祭ムードに影響しかねないと判断し、解除を急いだ可能性もある。

 西安市は23日に開いた会議で、解除は「ゼロコロナ」政策の「成果」と強調した。河南省の一部や北京に隣接する天津などは今も都市封鎖やそれに近い状態に置かれており、感染状況に応じて市民に負担を強いる制限措置を継続する方針だ。


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