奈良で「若草山焼き」 古都の夜空、炎彩る

古都奈良の夜空に浮かび上がった「若草山焼き」。手前は薬師寺=22日(午後6時14分から午後6時54分までの画像100枚を合成)

 冬の恒例行事「若草山焼き」が22日、奈良市であった。市街地に近い若草山の山肌を燃やし、古都・奈良の夜空に炎が浮かび上がった。この時期の風物詩となっている。

 点火に先立ち、東大寺の僧侶らが山の麓で読経などの儀式を行った。花火が打ち上がり、午後6時20分ごろ、消防関係者らが山の中腹に横一線に並んで一斉にたいまつで山肌に点火。炎はパチパチと音をたてて斜面を上り、夜空にだいだい色の炎がゆらめいた。

 新型コロナウイルス感染対策で、山周辺の観覧者は事前予約制とし、9千人に制限。人々は燃える山をうっとりと見上げていた。


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