「飛鳥美人」公開始まる、奈良 見学者「胸がいっぱい」

定期公開が始まった国宝・高松塚古墳壁画=22日午前、奈良県明日香村

 3月21日に発見から50年の節目を迎える国宝・高松塚古墳壁画(7世紀末〜8世紀初頭)の定期公開が22日、奈良県明日香村の仮設修理施設で始まった。28日まで。予約制で既に定員に達している。約840人が見学予定。

 公開初日、見学者らはガラス窓越しに壁画を眺めた。窓付近には「飛鳥美人」とも言われる西壁女子群像や、玄武、白虎などが置かれた。近い壁画でも窓から約1・5メートル離れ、貸し出しのオペラグラスを使う人の姿も。

 初めて見たという大阪府富田林市の契約社員内垣由香里さん(48)は「教科書にも載っている壁画の本物を見られて胸がいっぱい」と笑顔で話した。


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