国連、保有国に核軍縮の努力要求 グテレス氏、核禁条約発効1年

 【ニューヨーク共同】国連のグテレス事務総長は21日、核兵器禁止条約が22日で発効から1年となるのを前に、世界に多くの核弾頭が存在している状況は「受け入れられない」と強調し、核兵器保有国に対して軍縮への努力を求めた。

 グテレス氏は、新たな国家の核保有を認めない代わりに核保有国が「誠実に核軍縮交渉を行う義務」を規定した核拡散防止条約の原則が「再び確立されることを願っている」と指摘。核軍縮が停滞し非保有国の不満が高まっている現状を踏まえ、保有国に取り組み強化を訴えた。

 ストックホルム国際平和研究所は昨年1月時点の推計で、世界の核弾頭総数は約1万3千発と分析。


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