仮放免判断に医師の見解を 収容女性死亡受け改善策、入管庁

 名古屋出入国在留管理局の施設に収容中だったスリランカ人女性ウィシュマ・サンダマリさん=当時(33)=が死亡した問題を受け、出入国在留管理庁が昨年8月下旬、体調不良の収容者を仮放免する判断について各地方入管局などに指示した改善策の詳細が21日、内部文書で分かった。「医師の見解を得るよう努める」「情報共有する」としている。遺族側からは「当たり前のことで、改善されるとは思えない」との批判が出ている。

 文書は「容態観察を必要とする体調不良者に係る仮放免判断の在り方について(指示)」。共同通信が情報公開請求し、今年1月に開示された。


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