野依氏らの論文に米化学会大賞 アジア初、「大変名誉」

 米国化学会の「歴史的化学論文大賞」に、2001年にノーベル化学賞を受賞した名古屋大特別教授の野依良治氏らの論文が選ばれ、名古屋大などが20日、オンラインで記者会見を開いた。アジア発の論文の受賞は初めて。同賞は論文の研究が行われた組織を顕彰するもので、野依氏は会見で「大変名誉なこと。良き研究の場なくして、良い研究はない」と語った。

 同賞は06年に設立。人類の発展に著しく貢献した歴史的な化学論文約80本が選ばれている。

 21年は、野依氏らが1987年に発表した「不斉合成」触媒に関する論文のほか、ノーベル化学賞の故福井謙一氏らの52年の論文などが選ばれた。


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