昨年の密漁2000件超 海保取り締まり、巧妙化も

 海上保安庁が19日に発表した2021年の海上犯罪取り締まり状況によると、密漁など漁業関係法令違反での送検は2114件で、前年より25件増えた。担当者は「巧妙化した組織的な手口も見受けられる」と警戒を強めている。

 海保によると、排他的経済水域(EEZ)で外国人を取り締まった事案などを除き、国内での密漁の送検は2098件。海水浴客らによる個人消費目的が大半だが、暴力団が資金獲得のため組織的に関わったケースもあった。

 21年3月には、青森県の陸奥湾でプレジャーボートを使ってなまこ約800キロを採取した疑いで9人を逮捕した。


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