仏語書店「欧明社」2月に閉店 新型コロナで教材需要減

フランス語図書専門店「欧明社」の店先=2018年、東京都千代田区

 フランス語書籍の専門書店「欧明社」(東京都千代田区)は2月末で閉店することを19日までに発表した。新型コロナの感染拡大に伴って大学授業のオンライン化が進んだ影響で、主力の語学教材の売り上げが減少、経営が悪化する前に閉店を決めたという。

 欧明社は1947年創業。店名の名付け親は仏文学者の渡辺一夫で、ノーベル文学賞受賞者の川端康成も来店していたという。6千以上の点数を誇り、仏語の電子辞書や雑誌、文具なども扱っていた。

 店主の奥山由紀夫さん(69)は「長い間のご愛顧に感謝している。フランス語学習者が年々減少していた上、コロナの影響が大きかった」と説明している。


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