五輪アプリ脆弱性を指摘 トロント大の情報研究所

北京市内の大型画面に表示された北京冬季五輪・パラリンピックのスローガン。「ともに未来へ」と書かれている=昨年12月(共同)

 カナダ・トロント大で情報技術などを扱う研究所は18日、北京五輪の参加者が利用するアプリ「MY2022」について、暗号化の欠陥で第三者に情報が流出する脆弱性などの問題があるとの報告を発表した。慎重な扱いが求められる医療情報をどの団体と共有するかについても不明瞭だと指摘した。

 ロイター通信によると、国際オリンピック委員会(IOC)は重大な脆弱性は見つからなかったとし「携帯電話にMY2022をインストールするのは義務ではない」との声明を出した。

 大会組織委員会の技術部門の責任者は、アプリの目的は参加者の健康状態などを管理することで、データは守られると述べた。


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