東京原油、一時6万円に迫る 7年ぶり高値、トンガ噴火も懸念

2016年、イラン南西部カーグ島で日本向けとみられる原油を積み込むタンカー(イラン石油省提供・共同)

 19日午前の東京商品取引所で中東産原油の先物が続伸した。指標となる先物は一時、1キロリットル当たり5万9320円に上昇して大台の6万円に迫り、2014年11月25日以来約7年2カ月ぶりの高値を付けた。最近は値上がり傾向のためレギュラーガソリンや灯油価格の上昇につながりそうだ。

 原油先物高は、米景気の持続的回復で世界的にエネルギー需要が増えるとの見方が要因。南太平洋のトンガで起きた海底火山噴火も先物高の一因だ。LNGを積んだ輸送船がオーストラリアから日本などに向かいにくくなり「エネルギー需要が原油に振り替えられるとの見方が広がった」(国内証券)。


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