米上院で投票権擁護法案を審議 共和党の議事妨害阻止見通せず

 【ワシントン共同】米上院本会議で18日、投票権擁護法案の審議が始まった。共和党優勢の各州で広がる投票権抑圧の動きに対抗するため、バイデン大統領(民主党)が公約に掲げる重要法案。可決には共和党の議事妨害を阻止するために上院規則の変更が必要だが、民主党の中道派議員2人が反対しており、可決のめどは立っていない。

 議事妨害は「フィリバスター」と呼ばれ、演説を長時間続けて法案を廃案に追い込む手法。民主党指導部は近く討議継続の条件を厳しくする規則変更の採決に踏み切りたい考えで、「党派対立が深刻化する」などとして反対する議員2人の説得に全力を挙げている。


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