レバノン、客が銃で銀行を占拠 外貨引き出し拒否で

 【カイロ共同】中東レバノン東部アンジャル近郊で、銀行から外貨引き出しを拒否されて怒った客の男が、銃や手りゅう弾で銀行職員や客を脅して施設を一時占拠した。駆けつけた治安部隊が銀行を包囲、男は間もなく投降した。負傷者はなかった。

 男は自身の口座から5万ドル(約570万円)を引き出そうとしていた。銃器に加え、燃料を自分の体にかけて火を付けると行員を脅迫していたという。

 レバノンはかつての内戦の影響で銃器が氾濫している。また2020年3月にデフォルト(債務不履行)が宣言され、地元通貨の価値が急落した。外貨引き出しが規制され、多くの市民が生活苦に陥っている。


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