世界遺産、地震で傾斜増す 当局者「倒壊の恐れ」

ジャム遺跡のミナレット=2014年11月、アフガニスタン中西部ゴール州ジャム村(共同)

 【イスラマバード共同】アフガニスタンで発生したマグニチュード(M)5・3の地震で、地元メディアは18日、中西部ゴール州にある国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界遺産で、傾斜が進んでいたジャム遺跡の高さ約65mのミナレット(尖塔)がさらに傾いたと報じた。被害の詳細は不明だが、地元当局者は「倒壊の恐れがある」と話した。

 同遺跡は12世紀ごろに栄えたゴール朝の王城都市跡とされ、川辺にある。2002年に世界遺産に登録された。地盤浸食で傾斜が進む中、当局者は「最近は洪水が起きている。雪や雨が降り続けば、寒い時期の終わりには倒壊するかもしれない」と指摘している。


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