福島沖トラフグ、漁獲量が急増 「福とら」ブランド化へ

福島県相馬市の港に水揚げされたトラフグ=2021年11月

 相馬双葉漁協(福島県相馬市)は18日、同県沖で漁獲量が増えている高級魚トラフグを「福とら」というブランド名で売り出していくと発表した。東京電力福島第1原発事故を受けて福島の漁業は復興途上にあり、地元漁師は「少しでも高い値が付けば」とブランド化に期待を寄せている。

 トラフグはうま味と歯ごたえが特徴で西日本が主な産地。福島県沖では2019年約2・9トン、20年約6・3トン、21年約27・8トンと漁獲量が急増。同漁協は海水温の上昇が関係しているとみている。

 同漁協担当者は「味は山口・下関など他の港のものに引けを取らない」と話している。


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