報告書に「いじめ」明記せず 解明に遅れ、旭川中2凍死

昨年5月、女子生徒の遺体が見つかった公園に手向けられた花束=北海道旭川市

 北海道旭川市でいじめを受けた疑いがある中学2年広瀬爽彩さん=当時(14)=が凍死した問題で、広瀬さんが2019年に複数の生徒から強要されたわいせつ行為を巡り、中学校側が20年3月に市教育委員会に提出した報告書で「非行の被害者」とする一方、「いじめ」に該当するとは記載していなかったことが18日、関係者への取材で分かった。

 市教委は昨年4月、いじめ防止対策推進法に基づく「重大事態」と認定し、第三者委が調査を続けている。学校側が報告書を提出した時点で「いじめ」を認識して対処を始めていれば、事実解明に向けた調査開始がより早まった可能性がある。


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