漫画界が水島新司さん哀悼 「誰もが主人公」と読者へ

 野球漫画の第一人者として「ドカベン」など数々の作品で読者を長年魅了し、10日に死去した漫画家水島新司さん(82)の訃報に17日、漫画界から哀悼の声が相次いだ。「誰もが主人公になれると教えてくれた」「すごい作家」などと、それぞれが偉業をたたえた。

 水島さんと共作経験がある漫画家里中満智子さんは「『ドカベン』はチームプレーとは何かをリアルに描き、突出した能力のヒーローでなくても、誰もが主人公になれると少年たち読者に教えてくれた」と振り返る。

 大人向けと少年向けの漫画を並行して連載し続けた点にも感性の高さを感じたという。


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