東日本大震災の被災地でも黙とう 「災害がない世の中に」

神戸市から分灯された「希望の灯り」前で、阪神大震災が発生した時刻に合わせ黙とうする人たち=17日午前5時46分、岩手県陸前高田市

 東日本大震災の津波で大きな被害が出た岩手県陸前高田市で17日、神戸市から分灯された「希望の灯り」と呼ばれるガス灯前に集まった住民ら約10人が、阪神大震災の発生時刻の午前5時46分に合わせて黙とうし、静かに祈りをささげた。

 東日本大震災で妻と息子を亡くした陸前高田市の佐々木善仁さん(71)は「つらかったときに阪神大震災で被災した知人が励ましてくれた。災害がない世の中になるように祈りに来ている」と話した。

 ガス灯は2011年12月に分灯され、気仙大工左官伝承館に設置されている。設置後、毎年1月17日に追悼行事を実施している。


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