6434人追悼、祈り 阪神大震災27年、継承課題

阪神大震災から27年となり、発生時刻で止まったままの大時計に花を手向ける女性=17日早朝、兵庫県西宮市

 6434人が犠牲となった1995年の阪神大震災は17日、発生から27年となった。新型コロナウイルス感染対策でマスクをした市民らが兵庫県内各地で開かれた追悼行事に参加、地震発生の午前5時46分に合わせて祈りや黙とうをささげた。神戸市中央区の公園「東遊園地」では竹灯籠約3千本や紙製の灯籠などで形作られた「忘 1・17」の文字が浮かんだ。

 コロナの影響で昨年に続き今年も追悼行事の一部は中止や縮小を余儀なくされた。発生から四半世紀以上がたち、震災を経験していない世代も増加。歳月やコロナ禍を乗り越え、新たな災害に備えた経験や教訓の継承が課題となる。


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