第三者提供精子で体外受精 東京、提供者情報の一部開示も

 第三者が精子を提供する「精子バンク」を利用した体外受精を、東京都内の不妊治療施設が開始することが、14日分かった。同施設は「国内初」としている。

 第三者の精子提供によって生まれた子どもから、遺伝上の親を知りたいとの声が上がっていることを考慮し、提供者の同意を得た上で、提供者情報の一部開示も始める。情報の長期的な管理が課題となりそうだ。

 体外受精は、精子と卵子を体外で受精させて子宮に入れる不妊治療。日本産科婦人科学会は、女性の子宮内に人工的に精子を注入する「人工授精」のみを認めている。

 第三者提供の体外受精を始めるのは「はらメディカルクリニック」。


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