阪神大震災、慰霊の銘板6人追加 遺族は「やっと居場所できたな」

「震災と復興のモニュメント」で、母サツエさんの銘板を取り付ける福田慎太郎さん(右)ら=11日午後、神戸市

 来年1月に発生から27年となる阪神大震災の犠牲者らの名前を掲げた「慰霊と復興のモニュメント」(神戸市中央区)で11日、6人の銘板を加える式典が開かれた。銘板に刻まれたのは5029人になり、遺族は銘板に「やっと居場所ができたな」と語りかけ、亡き人をしのんだ。

 兵庫県芦屋市の増田潤さん(71)は、全壊した住宅の下敷きになって亡くなった母の悦子さんと姉の美紗子さんの銘板を地下にある「瞑想空間」の壁に取り付けた。「良かった」と涙があふれた。「母と姉の死が信じられず、まだどこかにいる気がしていた。これでいつでも2人に会いに来られる」とほっとした表情を見せた。


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