瀬戸内寂聴さんにファンが別れ 京都・寂庵でしのぶ会

瀬戸内寂聴さんをしのぶ会が開かれた「寂庵」に向かう人たち=9日午後、京都市

 11月に99歳で死去した作家で僧侶の瀬戸内寂聴さんをしのぶ会が9日、京都市右京区の自宅兼事務所「寂庵」で開かれた。詰め掛けたファンが笑顔の遺影の前で焼香して手を合わせ、最後の別れを惜しんだ。

 法話の会場などとして親しまれてきたお堂に祭壇が設けられ、花が飾られた。

 戒名に当たる法名は「☆(よう)文心院大僧正寂聴大法尼」。仏門における兄弟子で、妙法院(同市東山区)門主の杉谷義純さん(79)が付けた。「文筆はもちろん宗教家としての心が輝き続け、またいつも華やいで見えた」として、「輝く」「光る」を意味する「☆(よう)」の字を用いたという。

 (注)☆は火ヘンに華


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