砲弾の場外落下は火薬量に誤り 陸自が調査結果公表、12人処分

饗庭野演習場周辺の住民に謝罪する陸自中部方面総監部の貴島康二幕僚副長(奥左)ら=9日午前、滋賀県高島市

 滋賀県の陸上自衛隊饗庭野演習場で6月、迫撃砲弾が場外に落下した問題で、陸自は9日、火薬の量を誤ったまま射撃した隊員の人為的ミスだったとの調査結果を公表した。訓練していた高知県の第50普通科連隊の計12人を停職などの処分にした。地元の高島市にも伝え、改めて謝罪した。福井正明市長は「緊張感の欠如と言わざるを得ない」と指摘した。

 再発防止のため、安全教育の徹底や安全ストッパーの使用などを進め、場外まで飛ばないよう火薬量を減らした状態で搬入するとしている。

 トラブルは6月23日に発生。隊員4人が火薬量を確認することになっていたが、いずれも未確認のままだった。


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