コロナで「貧困」1億人増 ユニセフが警鐘、子ども支援訴え

 【ニューヨーク共同】国連児童基金(ユニセフ)は8日、新型コロナウイルス流行により、さまざまな形の貧困状態に陥った子どもが世界で推計1億人増えたとの報告書を発表した。フォア事務局長は、新型コロナはユニセフの75年にわたる歴史の中で「最大の脅威」だと警鐘を鳴らし、支援拡大を訴えた。

 報告書は、経済面だけでなく、教育や健康、衛生などの面で不十分な状態を含めて「貧困」と位置付けた。こうした状態にある子どもは、2019年比で約10%増え、計約11億人に上ると推計。子どもの生活水準が新型コロナ流行前に戻るには、少なくとも7〜8年かかると分析した。


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