田辺三菱、ワクチンの有効性確認 年内にもカナダで申請へ

 田辺三菱製薬(大阪市)は8日までに、カナダの子会社メディカゴが開発中の植物由来の新型コロナウイルスワクチンに関し、最終段階の臨床試験(治験)で有効性と安全性を確認したと発表した。年内にもカナダで承認申請する。国内は来年春の承認申請を目指している。

 治験は米国、英国などで約2万4千人を対象に実施。プラセボ(偽薬)との比較では、発症予防について71%の有効性があった。重い副反応はなく、発熱などがあっても平均で1〜3日で治まったとしている。

 ワクチンは、英製薬大手グラクソ・スミスクラインとの共同開発。2〜8度で冷蔵保存できるため温度管理がしやすい。


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