熊本大、半導体拠点設立へ 人材育成で産業強化

記者会見する熊本大の清水聖幸副学長=8日午後、熊本市

 熊本大は8日、半導体の教育・研究センターを2022年4月にも設立すると発表した。熊本には半導体世界大手の台湾積体電路製造(TSMC)が新工場を構える計画だが、業界では設計や量産を担うエンジニアが不足。産業強化に向け、先端技術に通じた人材育成が求められている。

 熊本大は毎年50人超の学生を関連業界に送り出してきた。拠点を新設し、研究者を増やす。企業ニーズに詳しい専門家を招き、共同研究も充実させる。清水聖幸副学長は記者会見で「製造プロセス全体を理解する人材を育てたい」と述べた。センターの具体的な内容は今後詰める。


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