2021年12月8日 16:40 | 無料公開
干ばつを逃れ、ソマリアの首都モガディシオ郊外の仮設キャンプに到着した人々=2017年3月(AP=共同)
【ワシントン共同】地球温暖化に伴う気候変動による水不足、海面上昇の深刻化などにより、2050年までに、世界各地で最大2億1600万人が住居を追われ、国内避難を迫られることが分かった。世界銀行が8日までに試算をまとめた。今後10年で1億3千万人以上が貧困に陥るとみている。
温暖化の原因となる温室効果ガスの排出抑制対策をすれば、国内避難民を最大8割減らせるとし、各国に早急な対応を求めた。
地域別で見ると、サハラ砂漠以南のアフリカが約8600万人と最多。東南アジア・太平洋地域の約4900万人、南アジアの約4千万人が続き、発展途上国への影響が顕著だ。