山中伸弥氏、iPS所長退任へ 来年3月、研究は継続

京都大の山中伸弥教授

 京都大は8日、人工多能性幹細胞(iPS細胞)を生み出しノーベル医学生理学賞を受賞した山中伸弥教授(59)が、来年3月末の任期満了をもって京大iPS細胞研究所の所長を退任すると発表した。退任後も教授として研究所に在籍し、研究を続ける。

 山中教授は研究所が設立された2010年から所長を務めてきた。大学を通じ「研究者としての最後の期間は自身の研究に注力したいという思いが日に日に強くなっていた。基礎研究者として、iPS細胞や医学・生物学の発展に貢献できるよう全力を尽くす」とのコメントを出した。

 後任は、神経再生や脳神経外科が専門の高橋淳教授(60)。


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