真鍋さん業績、改めて称賛の声 専門家ら「人類に意味ある研究」

ノーベル賞授与式で、物理学賞の賞状を受け取った真鍋淑郎・米プリンストン大上席研究員(左)=6日、米ワシントンの科学アカデミー(共同)

 地球温暖化予測の研究を切り開いた米プリンストン大上席研究員の真鍋淑郎さん(90)が日本時間7日、居住する米国でノーベル物理学賞のメダルを授与された。日本では専門家が「人類に大きな意味がある研究だ」と改めて称賛し、一層の温暖化対策を求める意見も聞かれた。

 東京大大学院時代の後輩で、海洋研究開発機構で温暖化研究に長く携わった松野太郎さん(87)は、真鍋さんの温暖化予測は観測により実証されつつあると指摘。「業績が基になり、地球環境が危機にさらされていると分かってきた。このままでは人類が大変になることを示し、社会的役割を果たした」とたたえた。


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