コロナ、血漿投与は「推奨せず」 治療方法で、WHO指針

 【ジュネーブ共同】世界保健機関(WHO)は7日、新型コロナウイルス感染症の回復者の血液成分である「血漿」を患者に投与する治療方法について「推奨しない」とする指針を公表した。臨床試験の結果、死亡率を下げたり、人工呼吸器の装着が必要になるほどの重症化を防いだりする効果が出ていないことが判明したため。

 症状が軽い患者に対しては使用について特に否定的な見解を示した。重症者についても、臨床試験で使用する場合を除いては推奨しないとした。今回の指針は軽症者から重症者まで、約1万6千人が対象となった16の臨床試験の結果を受けたもの。


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