熱海土石流、未必の故意捜査へ 殺人容疑の告訴状受理

発生翌日の大規模土石流の現場=7月4日、静岡県熱海市

 静岡県熱海市で7月に発生した大規模土石流で、起点となった土地の現旧所有者2人が十分な安全対策を取らないまま盛り土造成を続けたなどとして、犠牲者6人の遺族5人が熱海署に提出した殺人容疑の告訴状が6日、受理された。遺族の代理人弁護士が明らかにした。現旧所有者に「住民が死んでも構わない」という未必の故意があったと立証できるかどうかが立件のポイントとなる。

 遺族代理人の加藤博太郎弁護士は「極めて悪質な事件だと警察も認めてくれた。単なる過失では済まされない」と強調。長女(44)を亡くした小磯洋子さん(71)は「警察には全てを明らかにしてほしい」と話した。


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