伊方原発2年ぶり運転再開 司法判断やトラブルで停止

四国電力伊方原発3号機(右奥)=愛媛県伊方町

 四国電力は2日、伊方原発3号機(愛媛県伊方町)の運転を再開した。2019年12月に定期検査で停止した後、広島高裁が20年1月に運転を差し止める仮処分を決定。制御棒を誤って引き抜くトラブルなども起きて長期停止となった。再開は約2年ぶり。

 運転中の原発は伊方3号機を含め、全国で5原発8基となった。

 四国電はこの日、3号機の原子炉から制御棒を引き抜いて起動。1日ほどで核分裂反応が安定的に続く「臨界」状態になる。6日に送電を開始し、調整運転を約1カ月続けた後、来年1月4日に営業運転を始める予定。


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