タリバン100人超殺害か連行 元警察官ら標的、人権団体報告

11月30日、アフガニスタン東部ジャララバード近郊で、過激派組織「イスラム国」(IS)との銃撃戦後に家を調べるタリバンの戦闘員たち(AP=共同)

 【イスラマバード共同】国際人権団体ヒューマン・ライツ・ウオッチ(HRW)は30日、アフガニスタンのイスラム主義組織タリバンが実権を掌握した8月15日から10月末までに、元警察官や元兵士ら100人以上がタリバンによって殺害されたか、連れ去られたとする報告書を出した。

 アフガン駐留米軍の撤退完了から30日で3カ月。米軍によって20年前に政権の座を追われたタリバンは復権後、全国民に「恩赦」を与えると発表したが、指導部の命令が末端まで行き渡っていない不安定な統治を浮き彫りにした。

 HRWは「国連による継続した人権監視が必要だ」と訴えた。


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