来年度予算は107兆円超え 10年連続最大、政府調整

 国の2022年度一般会計当初予算案の歳出総額が107兆円を超え、10年連続で過去最大を更新する見通しであることが30日、政府関係者への取材で分かった。安全保障の強化を打ち出した岸田文雄首相の意向を受け、政府が防衛費を最大の5兆4千億円規模に増やす方向で調整していることも判明。高齢化で年金や医療といった社会保障費も膨らむ。

 新型コロナウイルス禍に対応する経済対策を盛り込んで26日に決定した21年度補正予算案は過去最大に拡大し、税収不足を補うため歳入の6割を借金である国債発行で賄った。22年度当初予算案でも歳入の多くを新たな国債発行に依存する公算が大きい。


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